2017年も4月に入り国内でもVRコンテンツやVRゲームが少しずつ増えてきているなか、我々VR TOKYOは先日、1人の学生が作ったVRゲームを体験する機会を得ました!(しかも可愛い!)
制作者は、これまで様々なクリエイターを多数輩出してきたデジタルハリウッドを今年3月に卒業した渡邊 愛未さん。(本科 CG/VFX専攻 ゲーム/VRコース)
20代前半という若さながら、企画から制作までを1人で担当された渡邊さんにお話を伺いました。
苦しい時もあったが、それ以上に楽しかった
デジハリの卒業制作でVRゲームを作られたということですが、元々VRに興味があったのでしょうか?
デジハリに入学して初めてVRを知り、HTC ViveでVRを体験しました。
これまでずっと空間について勉強をしていて、パソコンの画面の中だとどうしても二次元に思えていたのが、“奥行き”や“デジタルなのに三次元が楽しめるという所”が面白くて、VRが得意な先生がいたという事もあり、卒業制作でVRゲーム「Rillumination」を作りました。
「Rillumination」は、ステージで歌う女の子の歌に合わせて飛んでくる星に、ゲーム内ではペンライトになっているコントローラーを当てて点数を競うという音楽ゲームです。結構疲れます(笑)
「Rillumination」を制作するにあたって苦労した点、また楽しかったのはどういった点ですか?
プログラミングに関しては全くの素人だったので、苦労どころか最後は先生の力を借りてしまった部分が多いんですけど(笑)
当たり前ですが、ただ作ればいいのではなく、ちゃんとプログラムを組んでいかなくてはいけないというのは、初めてUnityに触れて学ぶことができました。「Rillumination」の制作に使用ソフトは
- Maya
- Unity
- Photoshop
- Illustrator
- After Effects
- Audition
- Logic Pro X
です。
基本的にものづくりが好きなので、企画やキャラクターのデザインを考えるのも楽しかったです。
ゲーム内の音楽は作詞・作曲、ダンスの振り付けなどもご自身で作られたんですよね?
そうなんです。作詞や作曲、ダンスの振り付けを考えるのは初めてのことだったので、もちろん苦しい時もありましたが、それ以上に楽しかったです。
やはり将来はゲーム業界を志望されているんですか?
実はすでに、スマホゲーム業界で仕事をはじめています。今は主にキャラクターのモデリングとテクスチャを担当していて、CG制作の中で一番ワクワクするのがモデリングをしている時なので、毎日とても楽しいです。
デジタル作品以外にもFRP造形やペーパークラフト等の制作経験があり、今後は仕事を続けながら、ペーパークラフトなどの自主制作も進めていこうと思っています。
ゲームやアニメだけでなくファッションへの興味も強いので、将来はジャンルにとらわれず様々な分野で活躍したいですね。
本日はお忙しいところありがとうございました!これからのご活躍を楽しみにしています!
VRゲーム「Rillumination」をプレイ!
今回実際に「Rillumination」をプレイさせていただきました。
HTC Viveのコントローラーはスティック状なので、ゲーム内でペンライトに代わっても違和感がなく、本当にペンライトを振っている様な感覚に。本編のゲームについては、可愛いキャラクターと楽しく音ゲーをという気持ちでいたのですが、実際にプレイしてみるとこれが思いのほか激しい!
ご自身の言う通りかなりいい運動になりました(笑)
「Rillumination」の公式PVとプレイムービー
VRゲーム「Rillumination」の公式PVとプレイムービーは以下からご覧いただけます
VRゲーム『Rillumination』公式PV
VRゲーム『Rillumination』プレイムービー