2017年9月1日(金)、渋谷に新しくVRが体験できるカフェ&バー「WarpZone」がオープンします。
昨今、都内を中心にVR体験施設が増えていますが、なぜ“渋谷”という立地にお店を構え、そして“カフェ&バー”だったのか?
WarpZoneを立ち上げたAbstractEdge合同会社 代表の小倉さんと共同創業者の後上さんに、立ち上げの経緯やお二人の関係、今後の展望などについてお話を伺いました。
皆でお酒を飲みながらVRも楽しめる空間があったら面白そう
本日はプレオープン初日というお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。早速ですが、なぜ渋谷でVRが体験できるカフェ&バーをオープンさせようと思ったのでしょうか?
小倉さん:VRはもちろんプレイするのも楽しいですが、プレイしてる人を見てるのも楽しく、周りも一緒に盛り上がれるガジェットだと感じていました。
そこで「皆でお酒を飲みながらVRも楽しめる空間があったら面白そうだな」と思い、VRが体験できるカフェ&バーを作ろうと。
渋谷を選んだのは、渋谷が私の地元でよく過ごした街という理由が大きいですね。以前から、その慣れ親しんだ渋谷で面白いコンセプトを持った店を作りたいという夢もあったので。
- 小倉 俊彦
- AbstractEdge合同会社 代表。Airbnbを利用し所有マンションで不動産投資業も営む。渋谷歴は約30年ほどで飼ったことないけど猫派。
確かにVRってプレイしてる人のリアクションを見ていても面白いですよね。バーテンダーとかはやられていたのですか?
小倉さん:いえ、飲食店で働いていたことはありますがアルバイトとしてです(笑)
では、小倉さんと後上さんの関係と、一緒にWarpZoneをやることになった経緯を教えてください。
小倉さん:後上とは学生時代の友人で、もう10年以上の付き合いになりますね。私は社会人になってから不動産会社に勤め、退職後にアメリカへ留学しました。
2016年に帰国し、帰国後に後上と連絡を取り合いまた会うようになったのですが、その時にWarpZoneの構想を伝えたら彼も共感してくれ一緒にやることになりました。
後上さん:私は2016年7月にお台場のVR ZONEで初めてVRを体験し、そこで現実世界では味わうことができないVRの魅力に惹かれ、その後ヘッドセットを購入したり色んなVR関連のイベントに参加したりしていました。
- 後上 亮
- WarpZoneの共同創業者。スタッフ採用なども担当。採用活動は大変だったというが「可愛いくて素晴らしい方を採用できました」とご満悦。「Google Earth VR」が好きで1回のプレイ時間は約1時間。
店名を「WarpZone」にした理由といつ頃から動き出したのか教えていただけますか?
小倉さん:VRって全く別の世界にいけるので“ワープ”っぽいなと思って、そんな“ゾーン”を作りたいという意味を込めて「WarpZone」にしました。
物件を探し始めたのは今年の3月末です。そこから1週間くらいで決まり今に至ります。勢いですね(笑)
体験できるVRコンテンツは10以上
体験できるVRコンテンツはいくつくらいあるのでしょうか?
小倉さん:HTC Viveで9つ、他にGear VRを用意しています。Viveで体験できるコンテンツは
- スカッシュのようなアーケードスタイルスポーツゲーム「HoloBall」
- VR空間で3Dペイントができる「Tilt Brush」
- 8種類ものミニゲームが楽しめる「The Lab」
- 自分の好きな音楽で楽しむことができる音ゲー「Audioshield」
- トラップやトリッキーなコースもあるパターゴルフゲーム「Cloudhands VR Minigolf」
- 鳥瞰視点で地球上を空を飛び回ることができる「Google Earth VR」
- 宇宙を舞台にドローンを打ち倒すシューティングゲーム「Space Pirate Trainer」
- エベレスト登頂が体験できる「Everest VR」
- 迫りくるゾンビやモンスターを倒すホラーシューティングゲーム「The Brookhaven Experiment」
があり、今後はGear VRを使って様々なVR動画コンテンツが楽しめる「VR THEATER」の導入も、前向きに検討しています。
思っていた以上にコンテンツがありますね。ちなみにお二人が好きなVRゲームは?
小倉さん:PSVRの「Rez Infinite」が好きですね。没入感も高く浮遊感もあって映像もすごく綺麗です。
後上さん:僕は「Google Earth VR」、PSVRだと「イーグルフライト」。空を飛んだり浮遊感のあるVRゲームが好きですね。
あとViveでプレイできる、モーションコントローラーを左右に傾け機体を操りゴールを目指す「Wacky Wings(ワッキーウィングス)」というゲームが好きなんですけど、周りからの評判はあまり高くなくて…
(一同爆笑)
でも飛行スピードは一定なので、VR酔いもしにくくオススメですよ(笑)
今度プレイしてみます(笑)イベントなども開催されるのでしょうか?
小倉さん:やっていきます。ただ、まずはこの場所を知っていただきたいので、VR以外のイベントもできたらなと。イベント会社さんと何か一緒にやれたらなとも思っていますし、パーティーなどの貸し切りやレンタルスペースとしても提供できます。
色々なことができそうですね。ドリンクやフードメニューはどういったものを提供されるのでしょうか?
小倉さん:ビール、ワイン、ウイスキー、カクテル、日本酒や焼酎など、ソフトドリンクも含めスタンダードなドリンクを用意しています。
フードは提供しません。周辺には美味しい食事を提供してくれるお店が多いので、そちらで食べてきていただければなと(笑)食事の持ち込みはOKです。
VRとWarpZoneを通して人が繋がる場所にしたい
後上さん:まだまだVRは一部の人しか興味を持っていないですし、まだギーク寄りなのでもっとカジュアルに、そしてモテる方向に持っていけたらいいですね(笑)
小倉さん:VRってまだ、GOROmanさんが仰ってる通り「キモズム(キモさの谷)」を超えていないので、パソコンやスマホなどが一般化されて皆に受け入れられたように、「VRに詳しいとモテるらしいよ!」みたいなモテズムを目指したいよね。
後上さん:うん。VR体験による吊り橋効果じゃないですが、出会いの場だったり新たな交流が生まれる、VRとWarpZoneを通して人が繋がる場所にしたいですね。
小倉さん:僕も沢山の人にVRの楽しさや面白さとか、魅力を伝えていける場にしていきたいです。
雰囲気でいうとカフェやバーというよりはスナックに近い感じで、街場のスナックでVRができるみたいな(笑)VR体験施設より、もっとゆるくアットホームな感覚でVRが体験できる場に。
この店をきっかけに「VRってすごい!
あと、これは個人的な考えですが「AI×VR」に興味があって、「人間の能力を向上させることを目的としたAIと対話ができる」というようなVRコンテンツを作って、それを体験することでリアル(現実世界)が充実する。
自分だけの先生というか、自分に足りない知識などを教えてくれたり、そのAIとディスカッションすることで自分が成長していく、そういったものがコンテンツ化できたらいいなと思います。
棋士の藤井壮太さんがAIとの対戦で腕を磨いたという記事を以前読みましたが、AIが人間の能力を向上させる時代にもなってきていますから。この店でそれが実現できるかは分かりませんけど(笑)
後上さん:それ、かなり壮大だね。この店で実現するのは相当先になるだろうし…そもそも厳しいんじゃない?(笑)
小倉さん:でもこれくらいでかいこと言っておけばさ、もし人工知能界隈で権威のある人がこの記事を読んだ時に「お、なんか面白いこと言ってる奴がいる。連絡してみよう」なんてことが起きるかもしれないじゃん?(笑)
後上さん:いやー起きないでしょ(笑)でもまぁ本当気軽に足を運んでくれたら嬉しいよね。
小倉さん:そうだね(笑)
お忙しいところ色々お話を聞かせていただきありがとうございました(笑)今後も一緒にVRを盛り上げていきましょう!次は一般客としてお邪魔しますね!
小倉さん・後上さん:はい!お待ちしてます!
WarpZone概要
住所 | 東京都渋谷区宇田川町17-1 渋谷ブラザービル7F(渋谷駅から徒歩3分) |
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料金 | 入場料金:一人2,000円(ワンドリンク付き) 店舗貸切:3時間20,000円/5時間30,000円 (金土日・祝日・祝前日+10,000円) |
営業時間 | 16:00-24:00/16:00-29:00( |
備考 | ドリンクのみ提供(食べ物の持込可)、完全禁煙 |
URL | http://warpzonevrshibuya.info |
https://twitter.com/abstractedgeVR |