2016年がVR元年と言われ、早2年目。様々な企業やエンタテインメントもVRに参入してきました。映画業界も特別ではありません。PRの一環も含めて、その映画の世界観を体験できるVRコンテンツが顕著になってきました。
Disney Movies VR 『Beauty and the Beast: Lumiere’s Dress Rehearsal』
ディズニーは、2017年公開予定(日本は4月21日より)の実写版映画『美女と野獣』のVRコンテンツを配信。
その名は『Beauty and the Beast: Lumiere’s Dress Rehearsal』。ディズニーが公開するアプリ『Disney Movies VR』を通じてOculus Rift(Touch)向けに無料で入手して遊ぶことができます。 ※現在はOculus Riftのみですが、来月にはGear VRにも対応予定とのこと。
『美女と野獣』に登場する城の中に入り、召使いの一人で城の給仕頭であるキャラクター「ルミエール」としてダイニングルームを見て回ることができ、皿や食器たちのダンスも楽しめます。
『Disney Movies VR』では『美女と野獣』の他に、マーベル作品やルーカスフィルムなどさまざまな映画の世界をVRで配信しています。
参考サイト:Disney brings Beauty and the Beast experience to VR
ソニー・ピクチャーズ『Passengers: Awekening』
ソニー・ピクチャーズはSF映画『パッセンジャー』のVRコンテンツ『Passengers: Awekening』をOculus RiftとHTC Vive向けにリリース。映画は日本では2016年3月24日に公開したばかりです。
プレイヤーは巨大宇宙船の中を移動しながら宇宙船内の不具合や機能停止など数々の問題を様々なツールを使って乗り越えて進めていきます。VR体験コンテンツは約20分程度です。
本体験は映画を見てなくても、ネタバレの心配はないとのこと。また、ソニー・ピクチャーズはPlayStation VR (PSVR)でも数週間後にリリースする予定と発表しています。
参考サイト:Sony Releases ‘Passengers: Awakening’ VR Experience
エイリアンをVR化制作『Alien: Covenant』
AMD社のアライアンス部門を統括するRoy Taylor氏は20th Century Foxとパートナーシップを提携し、『エイリアン:コヴェナント』の VR体験制作に参加すると発表しました。
『エイリアン:コヴェナント』は『エイリアン』シリーズの前日譚を描く『プロメテウス』の続編作品。新たな植民地を探していた組員達が、前人未到の楽園と呼べる惑星を発見するが、そこには恐ろしいエイリアンが…。VRコンテンツではユーザー自身が映画の恐ろしい世界へ入り込めるようになります。同作のVR体験の詳細はまだ未発表です。
『エイリアン:コヴェナント』は日本では9月に上映予定。VR体験は今年中に発表を予定されており、Oculus RiftやPlayStation VR、HTC Viveといった全てのメジャーなVRプラットフォームに対応される予定です。映画も楽しみですが、VRのさらなる恐怖も期待です。
今後も映画のVR化は増えていき、プロモーションというより一つのメディアとして台頭してくるでしょう。
参考サイト:AMD Announce Partnership With 20th Century Fox For Alien: Covenant VR