バンダイナムコアミューズメントが運営する国内最大級のVRエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」で4月27日から稼働する『ドラゴンクエストVR』。
先日、報道関係者向けに先行体験会が開かれ、VR TOKYOもひと足先に体験させてもらいました!
国民的RPGの『ドラクエ』がVRアクティビティになったということで、当然期待せずにはいられないのですが果たしてどんな体験が待っているのか…
実際に体験した感想をありのままレポートします!
ゲストはおなじみのこの人
今回のゲストは、過去に「お台場の ZERO LATENCY VR」や「ナンジャタウンのMRプロジェクト」の体験取材に参加してくれた「しょごたん」です。
ハッ!
戦士、魔法使い、僧侶となって旅する「ドラゴンクエストVR」
『ドラゴンクエストVR』は、国王からの命をうけ、大魔王ゾーマとの戦いに旅立つという物語のフィールドVRアクティビティです。
体験者はパーティーを組み、「戦士(2人)」、「魔法使い」、「僧侶」の4人で、ドラクエファンなら一度は夢見た『ドラゴンクエスト』の世界へと旅立ちます。
まずは自分の分身のアバター作成
体験者はまず、
- 名前
- 職業
- 性別
- 身長
- 言語
をエントリーシートに記入。
名前はキャラクターの上に表示されるので、知らない人とプレイすることになっても問題ありません。入力した身長はVR内でしっかりと反映され、これが没入感をさらに高めます。
エントリーシートを記入した後は、全体の説明と各職業のブリーフィングなどが行われます。
剣と盾を駆使して前衛で活躍する「戦士」
戦士は剣で近接攻撃を行い、盾でモンスターの攻撃を防御することができます。率先してパーティの前に立ち、モンスターの攻撃を防ぎつつ倒しましょう。
剣でモンスターを攻撃した時、盾で防御した時に振動を感じることができるので、モンスターとの戦いにおける臨場感はパーティー1!
強力な魔法でモンスターを一掃する「魔法使い」
魔法使いは、単体にダメージを与える火属性魔法の「メラ」、広範囲にダメージを与える氷魔法の「ヒャド」を駆使して、モンスターを後方から攻撃していきます。
さらに、戦士の攻撃力をアップさせる「バイキルト」を使うことができ、戦士のサポートを行うことも可能。
メンバーの傷を癒し攻撃もする僧侶
僧侶は、ダメージを受け瀕死状態となったメンバーを回復する「ホイミ」、死んでしまったメンバーを生き返らせる蘇生呪文「ザオリク」を使うことができます。メンバーの体力の状態は、メンバーの名前の枠の色でも判断することができるので、 様子を見つつサポートをしていきます。
その他に、攻撃魔法の「バギ」を使うことができるので、メンバーの体力に余裕のある時は攻撃に参加することもできます。
実際に武器防具を持つことでよりリアルな体験
前述しましたが、プレイヤーはそれぞれの選んだ職業に合わせ、剣・盾・杖を模した専用コントローラーを実際に持ってプレイします。
剣の見た目はハンマーのような形で、重さもペットボトル1リットル〜1.5リットルくらいの重さがあり、 それを右手で振り回すのでそこそこ体力を要します。盾はバンドで左腕に固定し、左手で掲げる形で剣よりは軽量ですが、適宜体の前に構える姿勢で進むのである程度の負荷がかかります。
そして、ゴーグルを通した先では剣と盾の形になっているので、 それぞれの重さがよりリアルに感じ取れ、「ゲームキャラはこんな剣を軽々振り回すのか。」と、体験中しみじみ感じていました。
国王の命をうけた後、フィールドが「草原」に切り替わりスライムやドラキーといったおなじみのモンスターが襲ってくる中、 爆上げしたテンションのままに剣を振り回していたところ、あっという間に体力が持っていかれ 1ステージをクリアした時点で息も絶え絶えになっていました。(運動不足は否めませんが)
一方向のみならず、側面からもモンスターが襲ってくるし、前方の敵を殲滅した後、 振り向くと後衛メンバーの足元にスライムがいた時には奇声を上げながらカバーにいったものです。
よくファンタジーものにあるパーティーメンバーの危機を察して「あぶなーい!」と身を挺する、といったシチュエーションが頭をよぎったことは言うまでもありません。
プレイ中はヘッドセットを付けて進行役のホイミスライムのホミリーから支持を受けて進んでいきますが、 マイクも付いているのでメンバー間でコミュニケーションをとることももちろんできます。
瀕死になった時にホイミを所望したり、近接攻撃だと打倒できない相手に対してタイミングよく魔法を撃ってもらったりすることで協力してステージを進んでいくことができます。
僧侶と魔法使いは右手に杖を、左手にバンドを装着し、左手を掲げることで目の前に魔法陣が出現。使いたい魔法の魔法陣を杖で選択し、唱えたい対象に向かって真っすぐ杖を振ることで魔法を放つことができます。
回復魔法は自分にもかけることができ、自分が瀕死の時は自らに杖を振ることでセルフホイミをしましょう。杖を掲げ続けると魔力が溜まり攻撃力を強化できるようです。メラがメラミ、メラゾーマと威力もエフェクトもランクアップします。
自然と魔法を使うときに魔法名を口にしてしまう場面も見受けられ、気が付くとドラクエの世界をしっかりロールプレイングしていて、とても高揚感を得られました。
絶妙なゲームバランスによりもたらされる一体感
今回の体験会では、各メディアから1名のみが参加しプレイということだったので、一緒にプレイしたメンバーは他の媒体会社さんで即興パーティーでしたが、ステージを進めるたびに自然とお互い声を掛け合い、協力し合っている状況に気づきました。
戦士2名、僧侶と魔法使いが1名ずつというバランスも絶妙です。
盾で守れるのはせいぜい一人なので、自然と戦士がそれぞれ僧侶と魔法使いを守る形のツーマンセルスタイルになります。ステージが変わったタイミングで後衛が敵側にいた時は自然と前衛とスイッチするといった光景も。
モンスターとの戦闘は、一人では倒せない場面もしばしばありました。剣だけでは打倒できないモンスターに対して声掛けし、剣でひるませたタイミングで魔法でとどめを刺してもらったり、 剣で届かないところから攻撃してくるモンスターも戦士が防御に徹している間に魔法で倒してもらったり、気が付くと本当の意味でのパーティーに。
戦士は魔法使いから「バイキルト」を掛けてもらうとなんと剣が巨大化します。ドラクエを知らない人でも見ただけで強力になったんだと認識できるので、ゲームに詳しくない人でも楽しくプレイできるはず。
私はゲーマー視点で、「戦士はタンクみたいな立ち回りが重要だから立ち位置に気をつけよう」「魔法が飛んで来たら率先して射線に入ったりする必要があるな」と考えていましたが、モンスターを攻撃する仕方や角度によってダメージ量が変わったり細かい攻略法が必要なわけではなく、ライトユーザでも決められた持ち回りを行っていけば楽しめるモデルとなっています。
ゲームを攻略することを楽しむのではなく、「ドラクエの世界に実際に入り込んだらどうなるのか」「剣をこう降ると攻撃できて盾をこう構えると防御できるのか」「魔法の使い方を実際に試して放ってみる」という風に、その世界を体験させるというVR ZONEの思惑、体験にフューチャーしたゲームモデルが出来上がっていると言えます。
ドラクエファンも満足のストーリー展開とスムーズなVR体験
『ドラゴンクエストVR』の世界観は、ドラゴンクエスト3の世界をフォーカスしていて、職業それぞれの姿もドラクエ3の戦士、僧侶、魔法使いの恰好が適用されています。出てくるモンスターも昔なじみのモンスターが出現。
自分自身の目で見てほしいので詳細は伏せますが、ラスボスはゾーマということもあり ファンならニヤリとする展開が繰り広げられます。
また、VR体験で気になるレイテンシー(遅延)に関しては、特に感じませんでした。
ポリゴンも綺麗で、VRコンテンツでありがちなポリゴンのざらつきも感じず、かなり剣を振り回したり動いたりもしましたがエラーが発生することもありませんでした。
VR機器はHTC Viveが採用されていて、「眼鏡っ子の場合うまくピントが合わないのでは」という心配もありましたが、 特に見づらいということもなくスムーズにゲームを楽しむことができました。今まで体験してきたVRアクティビティと比べてダントツの出来だなというのが、今回『ドラゴンクエストVR』を体験した私の正直な感想です。
ドラゴンクエストファンはもちろん、剣と魔法のファンタジーが好きな人は、剣や魔法を実際に扱える体験ができる本コンテンツは間違いなくハマると思います!!
記事を公開した4月27日時点で、『ドラゴンクエストVR』の予約は5月末まで全て埋まっていますが、期間限定のアクティビティではなく、6月、7月とまた予約申し込みの受付を順次行なっていくとのでご心配なく!
体験を超えた冒険へ、さぁ旅立とう!
アクティビティ概要
アクティビティ名 | ドラゴンクエスト VR |
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稼働開始日 | 2018年4月27日 |
価格 | 3,200 円(施設入場料別途800円) |
対象年齢 | 7歳以上 ※13歳未満のお子さまには保護者の同意が必要です |
予約方法 | チケット販売システム「Funity(ファニティ)」、 または全国のファミリーマート設置の「Fami ポート」にて販売。 https://www.funity.jp/dqvr/ |
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VR TOKYOアクティビティレビュー
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コメント
実際に体験した「しょごたん」が大満足なのはもちろん、体験の様子を見ているだけでも楽しくなってくる、そんなVRアクティビティに仕上がっています。国民的RPG「ドラクエ」をVRアクティビティにするということは、ファンの期待を絶対に裏切れない。こちらが想像もできない程のプレッシャーもあったでしょう。1つ間違えれば大炎上の可能性もありえるビッグタイトルのVR化でしたが、流石はVR ZONE。夢にまで見た「ドラクエの世界」を現実で体験できる場を作ってくれてありがとう!