TwitterやAirbnbが世界的に広がったきっかけにもなった、「音楽・フィルム・テクノロジー」をテーマにした世界最大規模の祭典「SXSW」が今年も3月に米国テキサス州で開催されました。

最先端テクノロジーを開発、提供している各国の企業が集まる中、日本からもBBmediaがVRでいけばなを体験できる「IKEBANA VR EXPERIENCE」を披露し話題になりました。

そして先日、Yahoo本社にあるLODGEにて「IKEBANA VR EXPERIENCE」のβ版以降、日本初お披露目があると招待を受け、さっそく体験してきたので感想と共にご紹介します。

キャプテンVR
「SXSW」に参加できるだけでも名誉あることなのに、VRという最先端ジャンルで話題になるって凄いな!
リッチマン
ふふふ。そうだろう。しかも『IKEBANA VR EXPERIENCE』のデザインを担当しているのは俺の友達なのだよ。
キャプテンVR
そうなの?!和の雰囲気とデジタルが融合してる世界観だから凄いなと思ってた^^
リッチマン
ふふふ。そうだろう。そうだろう。ニョキッ(鼻が伸びる音)
キャプテンVR
(なんでリッチマンが誇らしげな顔してるんだろう・・)

海外で大絶賛。IKEBANA VRとは

IKEBANA VR EXPERIENCE」は、VRデバイスを用いて、VRの和室空間でいけばなの作法を体験することができるVRコンテンツです。(2018年9月現在はWindows MRのみ)

このコンテンツは生花の三大流派のひとつ「草月流」の師範である大谷美香さんから監修を受けており、いけばなとして基本の形を日本の桜や菊の花材で表現し、あなただけの感性を磨く時間を提供してくれます。

テキサス州の文化感度が高いこともあってか、先述したSXSWでは担当者も驚くくらい「いけばな」の存在を知っている人が多く、体験した人も満足してくれたそうです。

『日本の文化は知ってるけど、やったことがない』という人が大半だと思うので、そういった意味でもVRで疑似体験して少しでも興味を持ってくれたら嬉しいですね。

実際に体験してみた

では早速我々も体験してみます。

使用するのは先述したWindows MR。本体は非常に軽く、付け心地もストレスがありません。

手元には専用のコントローラーが2つあり、このコントローラーでVR空間内のオブジェクトを操作します。

VR空間の中は和室の空間となっており、目の前にはいけばなに必要な道具一式が置かれています。作業に集中するために、辺りは薄暗くなっており、いけばなに没頭できるよう空間がデザインされていました。

スムーズに作業するための案内として、VR空間に表示される説明文字とナレーションがついているので、初心者でも安心して体験することができます。

作業はいたってシンプルで、案内にそって花を左手で取り、右手で茎を好きな長さにカット。そして剣山に花を生けます。

基本的にはこの動作を繰り返し、いけばなを完成させて終了となります。

花は案内に従いながら6本剣山に生けていくのですが、最後の2本は自由に活けることができ、いけばなとしてのセンスが問われます。

そして、周りにいけばな熟練者がいる中、緊張しながら完成させたのがこちら。

なんと作成した作品はポストカードでもらえます。

う〜む。。素人目にはなんとも言えない、、
が、周りの方からはなかなかいい評価をいただきました^^笑

リッチマン
不思議な事に、体験中は自然と背筋がピンとなるんだよね。俺、超猫背なのに。
助平
世界観やナレーションが全ていい感じに融合してて、没入感が高いからなのかもね^^

「和」と「デジタル」が融合した世界観

『IKEBANA VR EXPERIENCE』の世界観はとてもよく考えられています。

いけばなに限らずですが、日本文化の多くは精神統一を1つの目的としています。

VR空間の中でも精神統一ができるよう、空間をできるだけシンプルに削ぎ落とし、情景、VRの動きなど1つ1つに気を配りアートディレクションされています。

今回、「IKEBANA VR EXPERIENCE」のアートディレクションを担当したのは日本特有の文化をテクノロジーやアイデイアで再変換することを大事にし、広告や空間・プロダクトデザインを中心に活動している「菊地あかね」さん。

菊地あかね
宮城県仙台市出身。海外経験から日本の伝統美に魅せられデザイナーの傍ら芸者に弟子入り。以来お座敷での作法や座敷舞、茶道、いけばな、書道など様々な稽古を続ける。2016年、Akane Kikuchi Design設立。日本の色使いを重んじながら広告や空間・プロダクトデザインを中心にデザイナー 、アートディレクターとして活動。
http://akanek.jp/

彼女は自身がいけばな経験者ということもあり、経験に基づき開発チームと協力して世界観を創りこんでいったそう。

メインビジュアルにもなっている花のポリゴンは「風車(かざぐるま)」のモチーフをつなぎ合わせたものになっています。

これは、風車自体がお花のようなモチーフになっている点と、心地よい風を吹かせることによって日本の文化を応援したい。という想いが込められているそうです。また、コンテンツがVRなのでポリゴンのような見栄えを掛け合わせることで、このビジュアルが完成しました。

VR内では「菊」と「桜」の花材を使用して作品を創り上げていくのですが、『年間を通して国内外の人々が楽しめ、日本らしさを感じてもらいたい』という想いから「菊」と「桜」を選んだそうです。また、実際に水切りの道具や花器などを見に行き、ヒアリングしながら形などを選定する徹底ぶり。没入感の高さも頷けますね。

世界観を創るにあたって苦労した点としては、CG表現だと花を実際に触っているという感覚や花の形、日本らしい伝統色の色づかいなどを表現するのに非常に苦労したと語っていました。

ですが、そんな厳しい条件の中でも、いけばなの暖かさや、自然の中に自分がいるような色合いを意識して創り上げていき、今回のVR作品が完成しました。

いけばなの存在をもっと身近に

左:アートディレクションを担当した「菊地あかね」さん
右:BBmediaプランニングディレクター「森田裕美」さん

「IKEBANA VR EXPERIENCE」は海外の人はもちろん、日本の伝統文化を気軽に体験したい方、シニア層も対象としています。

提供元であるBBmediaはこのように伝えています。

わたしたちは日本人ですが、自らもまだまだ日本文化の価値に気づいてないことが山ほどあります。日本の伝統的な文化をTechnology+Emotion+Ideaで、新しい体験コンテンツに昇華することで日本的な精神性を次世代へと継承していく取り組みです。

確かに、日本人でも実際のいけばなを体験したことがある人は非常に少ない印象です。BBmediaの伝統創生の取り組みは日本人として大事なことを思い出させてくれる素敵なきっかけになるのかもしれません。

尚、この取り組みはいけばなだけではなく、世界中の人々が日本の伝統的な文化を身近に触れられる機会を創造する「Brand-J PROJECT」というプロジェクト名で今後他の伝統文化の創生にも取り組む予定です。

また、当コンテンツのプラットフォーム配信については、前向きに検討中とのこと。今後のカルチャーVR展開を見据えて、コラボできる企業やパートナーを探しているようなので、ご興味がある方はBBmediaさんにコンタクトをとってみるのはいかがでしょうか?

キャプテンVR
「VRは手段であって目的ではない」とよく聞くけど、まさにIKEBANA VRはそれを体現している気がするね!
リッチマン
そうだな。いけばな自体は道具が必要だし、気軽にできるものではないからこういったVRコンテンツで興味喚起できたらいいな。
GAMES
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Mr.VR TOKYO

VR TOKYOの案内役。VRの事はなんでも知ってる人工知能だが、VRの事以外は何も知らない。

キャプテンVR

編集部のまとめ役でリーダー的な存在。しかし女の子には激甘。リッチマンの妹「サリー」が好き。

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