10月26日(土)からプラサカプコン池袋店にて稼働しているVRアトラクション『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR(バイオハザード ウォークスルー ザ フィアー)』
今回、我々編集部は体験するだけではなく、なんと!!開発者にインタビューする機会を得ることができました!!
プレイ後の感想とインタビュー内容と合わせてお届けしますので、是非ご覧ください!!
『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』について

『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』は、全世界で大ヒットしたサバイバルホラーゲーム『バイオハザード7 レジデント イービル』の世界に入り、恐怖に満ちた屋敷の中を最大4人の仲間と探索していく、フリーロームVRホラーアトラクションです。
『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』を体験してみた
まず最初にエントランスの一画にて、モニターとスタッフによる本作のゲーム説明が行われます

ざっくり説明しますと、どうやらアメリカ・ルイジアナ州では行方不明事件が最近多発しており…我々はまさにその行方不明者たちとしてプレイヤーになります。
突然何者かに襲われ気を失ってしまっていたプレイヤー達。気がつくと大きな屋敷の地下室に…。そこからみんなと協力しあって脱出することがミッションです。

このように、それぞれがどんなプレイヤーかというプロフィールカードを配布されるのですが、記載内容も面白いので、体験時にこちらにも注目してもらいたいです 笑
また、プレイヤー達は銃をあらかじめ所持しているのですが、弾は無限に自動補充されるのではなく、自ら探索して見つけなければなりません。
それぞれのプレイヤーにはカラーが指定されており、同カラーの弾薬箱しか拾えません。つまり他プレイヤーの弾薬箱から補充できません!
次に実際にゲームを行うプレイエリアへ。ここでも他の生存者のメッセージ配信動画を見させられ、、恐怖心と不安感を煽られます…


我々が使用する機材です。HTC製VRゴーグル「Vive Pro」と,ZOTAC製バックパック型PC「VR GO 2.0」を装着します。



ステージングデザインは大変細かく練られて制作されたことでしょう。
ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、とにかく敵を避けながら弾薬箱を探す、そして撃つというシンプルな流れではありますが、空間内を自由に右往左往できることが面白さを何十倍にさせます。

走ることは禁止ですが、ついつい敵がやってくると小走りになってしまいます 笑


そして…我々は脱出失敗でゲームオーバーに…。難しい!!後々考えると…あっ!!もしかしてあれだったのでは??と反省点が脳裏に過ぎります。
単なるアクションシューティングではなく、いかに生存するかというのがとても重要です。これはリベンジしたくなりますね。本当に悔しいーーーー!!!
プレイ後の感想
弾薬箱の数が少なく弾が貴重になることで、敵が現れた時に、より心理的に追い込まれるように仕組まれてて凄いと思いました。
一緒にプレイした仲間のカラーの弾薬箱を見つけた時に声を掛け合ったりする<協力要素>があり、脱出するためにはどうするべきなのかという<攻略要素>もあって、敵に襲われ追い込まれている時にはその人の本性がそのまま行動(アクション)としてあらわれるので、仲の良い複数人で一緒にプレイすることをお勧めしたいし、その方が盛り上がること間違いないです。
また、他のフリーロームVRアトラクションよりも多少激しく動いてもプレイが止まってしまったりスタッフが止めにくることがないので、没入感が高いままテンションを維持して楽しめて良かったです。
(多少の小走りや自分の手と他のプレイヤーの手や肩が触れるくらいは、「この状況ならありえるでしょ」と許容範囲を広くした開発者たちの判断を評価したい!)
その他、手元の銃のライトで照らしつつ棚を細かく探したり、箱の中を探したり、部屋の隅々まで探す作業にリアリティを感じました。
物やガラクタなどが足元や棚に固まっていて、弾薬箱を探すためライトの照らす角度を変えて覗き込んだり、しゃがんだりすると、見事に照らしている範囲と覗き込んだ場所がリンクしていました。
やはり能動的に動くことによって映像もリアルに変わるので、没入感が高いです。
『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』についてインタビューしてみた

本アトラクションについて、株式会社カプコン担当者と制作会社である株式ダイナモピクチャーズの開発担当者のお二方に色々と聞いてみました!
本作をフリーロームVRにした経緯について
センシング(センサーなどを使用してさまざまな情報を計測・数値化する技術)と広い空間、そしてVRとの組み合わせでお化け屋敷みたいなことをやったら面白いんじゃないかというのが出発点でした。
さらにそれはリアルなお化け屋敷と違って、また新しい体験・新しい感情恐怖をユーザーから引き出せるんじゃないか…それをやってみようと思いました。そしてバイオハザード7が恐怖を突きつめた作品であったので、これはもうバイオハザード7しか無いと思い、カプコンさんにお話をし実現できた次第です。
開発においてこだわった点 / 苦労した点
同時に複数人でVRをプレイするとなると、ユーザーの視点は各々に委ねられていますので、後ろからの演出は難しく、また複数人を同時に怖がらさせることに試行錯誤しました。
ヴァーチャルリアリティ(VR)なので、リアルで人が集まった場合、「どんな場面で恐怖を感じるだろう」「どうやったら絶望感を与えられるだろう」という発想で、単純に事件を起こしてあげる。開発担当のスタッフ達と色々と協議しながら「こうなったら怖いよね」という状況を作り出しました。そして、それを元にこの先どうなってしまうのだろう…というだんだん恐怖を上積みしていくようなレベルデザインにこだわっています。
単純な「バンッ!!」というびっくりの怖さは違うだろうなと思いまして、状況的にジワジワと追い詰めていく方向に完全に振り切りました。それがバイオハザード7とシンクロしていましたね。
他にこだわったポイントとして、プレイヤーたち自ら行動して進んでいって欲しかったので、ゲーム的な矢印で「コッチに行け」というのは無くすことにして、安全性のために必要なアラートメッセージも違和感の無いトーンで表示するようにしました。
結果、面白かったのがパーティーによって全然違う行動をしてくれることで、「ここに注目するのかー!」と思わされたり、真っ先に重要なポイントに気づくパーティーがいたりと、色々と発見もできました。
機材関係の外部システムのポイント
まずは自由に動きまわれるために、バックパックPCと無線通信になっていること。また、プレイエリアに上4下4の合計8台の外部スピーカーを設置して立体音響でその場から音が聞こえるように調整して工夫しています。
できるだけリアル、生身の人間として体験して欲しかったのと、あのような状況だったら叫びますよね?それが狙いなんです。
開発に向けてバイオハザード7をVRプレイした時に、あえて立ちながらやってみたり、本作のデバックをし続けたことによって、何駅分の距離も歩いていたと思います…笑
これまでのお客様の反響
お陰様で7月から稼働してる『BIOHAZARD VALIANT RAID(バイオハザード バリアントレイド)』と本作合わせて、多くのお客様よりバイオハザードのVRとして高評価いただいております。
お客様層はバイオハザードを知っている方が殆どですが、会社帰りの方、映画の帰りの方、カップル…年齢層は幅広いですね。中にはクリアを目指そうとグループ参戦の方もいます。
『BIOHAZARD VALIANT RAID』はバイオハザードRE:2を、『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』はバイオハザード7をモチーフにしており、ご存知の方は分かると思いますが、前者はゾンビを倒すシューティングアクション要素が強く、後者は恐怖と脱出を主としていますので、両立できていると思います。
今後の展開について
具体的な予定はまだありませんが、『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』は引き続きプラサカプコン池袋店で稼働を続け…ゆくゆくは世界へ発信できたらと思います!
『BIOHAZARD VALIANT RAID』は池袋と、11月9日(土)にプラサカプコン広島店で稼働を開始しました。こちらも反響をみつつ、展開拡大していきたいですね。
『BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR』アトラクション概要
店舗 | プラサカプコン池袋店内「VR-X」 |
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料金 | 2,800円(税込)/1名 |
所要時間 | 40分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
住所 | 〒170-0013 東京都豊島区 東池袋一丁目30番3 キュープラザ池袋 3階 |
営業時間 | 10:00~23:45(「VR-X」コーナーは最終受付23:00) |
アクセス | JR 「池袋駅」東口 徒歩約7分 |
電話番号 | 03-5904-9105 |
予約 | https://reserve.resebook.jp/resty/webrsv/reserve_plans/plan/s014341101/20191?cltid=s014341101&shop=20191 |
公式HP | http://dynapix.jp/am/biohazard7_vr/ |
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